今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは鳥さんのメガバクテリア・AGY・マクロラブダス症についてです。
「メガバクテリア症」
「AGY症」
「マクロラブダス症」
メガバクテリアは大きく分けて2つのタイプがありますが、形態はさまざまです。
「メガバクテリア症」は多くの鳥で見られる感染症の1つです。メガバクテリアと言う名前は訳すとメガ(巨大)バクテリア(細菌)となりますが、実は細菌(注1)ではなく真菌(注2)いわゆるカビの一種です。学名は「Macrorhabdus ornithogaster」、学名に胃を意味するGasterが入っています。そしてこの学名からきた病名は「マクロラブダス症」。AGYと言う名前のAはavian「鳥類」、Gはgastric「胃の」、Yはyeast「酵母・真菌」(注3)の頭文字です。すなわち「鳥類の胃の酵母」と訳されます。この名前から来た病名は「AGY症」と呼ばれます。
(注1)細菌:悪さ(食中毒や風邪の原因)もすれば、
人間のためにも働いてくれています。
(ヨーグルト、納豆、薬剤、酵素などの生産)
(注2)真菌:キノコ, カビ, 酵母などの仲間のこと。
(注3)酵母:パン酵母、ビール酵母などで耳にする「酵母」。
樹液や花蜜、果実など、
自然界のあらゆるところに生息している微生物なのです。