2013.08.17更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「小鳥さんの筆毛から出血」についてです。突然、羽に血が付いていたときなどに見られる事が多いです。意外と出血している羽を見つけるのは難しものです。鳥さんも嫌がりますのでますます困難になります。

筆毛からの出血



筆毛からの出血:出血部位を特定することが難しい場合もある


筆毛からの出血



羽を分けると出血の理由の羽が見えます。

鳥さんの羽は定期的に生え変わります。これを冠羽(トヤ)といいます。この冠羽(トヤ)の際に生えてくる途中の筒状の硬い鞘(さや)に入った羽根を筆毛といいます。正羽の筆毛の下の方(根元の方)が赤~ピンク色になっているのを見たことがあると思います。これは筆毛の中に血管と血液があることを表していて、血液の色が透けて見えているためです。この筆毛は成長すると中に羽根ができてきて、同時に鳥さん自身が筆毛の鞘(さや)をとることによって1枚の羽根が出てきます。この時に筆毛をいじりすぎてしまったり、ぶつけて折ってしまったり、毛引き症や羽咬症のある鳥さんではこの筆毛をいじり過ぎて出血させてしまうことがあります。筆毛からの出血は予想以上に多く、下の敷き紙にポタポタとたれるほど出ることが多いです。さらに羽ばたいたりすると回りに飛び散るので、血だらけの光景になることさえあります。
根本的にはこの傷のついた筆毛を抜く必要がありますが、自宅では大変に難しい作業になります。応急処置としては血の出ている管を指で圧迫して止めることが重要です。
しかし、一番よい方法はできるだけ早く病院においでいただいて筆毛の処置を行うのがよいでしょう。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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