答え
ヒメアマツバメ(アマツバメ目 アマツバメ科)
学名:Apus affinis
L 13cm W 28cm茨城県以西の太平洋岸の留鳥として生息。イワツバメの巣を再利用して繁殖していることがある。多くの時間を空中で生活をしている。食餌、水浴び、水を飲むこと、交配まで空中で行うと言われています。そのため、地面に降りると再び飛び立つ事が困難と言われています。
日中の渡り鳥条約になっている。
ちょっと一息
「飛ぶことへの進化①」
ヒメアマツバメは空中で生活を送るのは上記の通りですが、それは飛ぶことへの進化があってこその空中での生活です。下記に一般的なコンパニオンバードとの比較があります。
コンパニオンバード
肩甲骨の長さ=上腕骨の長さ=前腕骨(橈骨、尺骨)の長さ<手根中手骨+指骨の長さ
ヒメアマツバメ
肩甲骨の長さ>>上腕骨の長さ<<前腕骨(橈骨、尺骨)の長さ<手根中手骨+指骨の長さ
となります。すなわち「二の腕」の長さが非常に短い事を表しています。これは腕に付く羽根(次列風切羽)と手のひらと指に付く羽根(初列風切羽)の部位が相対的に多い事を表しています。この2ヶ所(次列風切羽、初列風切羽)は揚力(身体を持ち上げる力)と推進力(進む力)が優れている事を表しています。飛ぶ事に優れている事を証明しています。さらに、飛ぶときに邪魔になる脚も短いです。全てが飛ぶためにち密に計算された進化と言う事が分かります。