答え
ヤマシギ(チドリ目 シギ科)
学名:Scolopax rusticola
L34cm
北海道から九州にかけてと伊豆諸島に生息し繁殖を行う。寒い時期は北部の鳥は暖地へ移動する。繁殖期の夕方に「ブーブー」、「チキッ、チキッ」と鳴く。目が大きく、目の位置が特徴的で視野がほぼ360度ある。しかしその反面、両目で見える視野は狭い。嘴の感覚は非常に発達していて人間の指先のような感覚を持ち採食をしている。
ちょっと一息
「ヤマシギとキーウィ」
ヤマシギさんは嘴が長くそれを土の中にさしてミミズを探し出しますが、同じような嘴を持つ鳥さんでキーウィ(kiwi:キウイ:キウィ 学名;Apteryx australis)がいます。ニュージーランドの国鳥で飛べない鳥であることは有名です。この鳥さんは夜行性で土の中のミミズなどを食べる地上採食行動をしています。ヤマシギさんと実によく似た生活様式です。しかし、同じ嘴でも機能はまったくの別物です。ヤマシギさんの嘴には小さい穴が無数に開いていて、そこに神経があります。いわゆる神経孔と言われるものです。そのため、この嘴は人で言う指先のような敏感な感覚があり、採食を行います。一方キーウィはこの神経孔はありません。その代わり嘴の先に穴が二つ開いています。それは鼻孔です。そうです、キーウィは匂いで採食行動をしているのです。キーウィは視力も弱く飛ぶこともできません。そのため嗅覚が発達したと言われています。
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