2015.02.08更新

鳥さんの呼吸
Ⅰ呼吸とは?
Ⅱ鳥さんの呼吸器の特徴
 Ⅱ-ⅰ肺が固定されている
 Ⅱ-ⅱ横隔膜が無い
 Ⅱ-ⅲ気嚢がある
 Ⅱ-ⅳ骨に空気が入る  ←今回はここ!
 Ⅱ-ⅴ気管に鳴管がある
 Ⅱ-ⅵ気管輪が完全に輪状になっている
 Ⅱ-ⅶ空気毛細管でガス交換を行う
Ⅲ鳥さんの呼吸様式
Ⅳ鳥さんの呼吸器病



Ⅱ-ⅳ骨に空気が入る
 鳥さんの骨はスカスカで中身が詰まっていません。これは骨を軽くすることによって飛ぶことに支障をきたすことが無いようにしているためです。鳥さんの骨すべての重さより(約5%)、羽の総重量の方が重い(約10%)ぐらいです。しかし、強度はしっかりと保たれています。それは鳥の骨はトラス構造になっているためです。それによって軽くて丈夫な骨を実現しています。その軽い構造を持つ骨の一部には空気が入ります。「含気骨」と言われる骨です。空気の入る骨は種差、年齢などによって異なりますが、頭蓋骨・上顎・下顎・椎骨・胸椎・胸骨・腰仙椎・腸骨・肋骨・烏口骨・上腕骨などに空気が入ります。これらの含気骨の多くは肺や気嚢とつながっていることが多いです。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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