2016.09.21更新

セキセイインコに発症した羽毛症状
オウム・インコ類の嘴と羽の病気(おうむ・いんこるいのくちばしとはねのびょうき)
サーコウイルス科サーコウイルス属のPsittacine Beak and Feather Disease Virus(PBFDウイルス)によって起こるウイルス感染症。鳥種、年齢によって感受性、症状は異なる。ヒナの頃は肺炎や腸炎などで死亡(突然死)する事が多く、幼鳥になると発育異常、羽毛異常、消化器症状(ソノウ食滞、下痢など)が多く、若鳥異常では羽鞘の脱落異常、羽軸の出血斑、ねじれ、脂粉の減少、や嘴の異常(キ弱化)が起こる。羽毛の以上と同時に免疫に必要なリンパ管を障害されるため、免疫不全となる。回復してもキャリアーになる。完治は難しい。ワクチンは無い。異常な形の羽毛形成や羽鞘の脱落異常、嘴の過長や脆弱化が見られる。大型鳥では初期に羽毛異常に伴って嘴に脂粉が付かず黒く光るのも特徴の1つ。同時にウイルスによる免疫抑制により感染症(細菌、真菌等の二次感染)などで死亡することもある。別名「Psittacine Beak and Feather Disease・PBFD」、「鳥のエイズ」とも言われる。

投稿者: 池谷動物病院

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