鳥類の肋骨数はセキセイで8本、猛禽類・鶏で7本であるが、セキセイインコなどでは癒合もあり、正確に数えることは難しい。鳥類の肋骨の多くに鈎状突起が肋骨の中間より出ている。この突起は尾側(後方)に伸びており、後ろの肋骨と重なっている。これによって肋骨への筋肉の付着部を増やし、肋骨壁を強固にする役割を果たす。肋骨は胸椎から出ている「胸肋骨」と胸骨から出ている「椎肋骨」が癒合しているが、最初の2本(鳥種により異なるが)は胸骨と椎肋骨ではなく靭帯で連結している。この胸肋骨を「脛背肋骨」という。
肋骨(ろっこつ)