2017.02.20更新

100種類を超えるヘルペスウイルスが分かっている。鳥類ほぼ全てに感染することが認められている。コンパニオンバードにはヘルペスウイルス科αヘルペスウイルス亜科Psirracin HerpesVirusesが原因とするパチェコ氏病が問題となる。オウム・インコ類では水平感染(分泌物、糞便など)を主として、甚急性の場合は死亡することがある。急性では嗜眠、多飲多尿、下痢、血便、URTD(副鼻腔炎)、神経症状(ケイレン)など様々な症状が見られる。無症状のキャリアーの場合もあるが、ストレスにより再発する場合もある。大型インコ、ボウシインコなどのオウムう類ではボウシインコの気管炎や内臓乳頭腫症がああり、口腔内や総排泄腔内に乳頭状の腫瘤を作り次第に大きくなっていく。ワシ・タカ・フクロウ類などの猛禽類では肝臓や脾臓の壊死を伴い死亡する。食欲の減少、元気消失、嘔吐など症状は非特異的であるが、黄緑色の尿酸が典型的な例として認められる。保菌しているハトを捕食することにより引き起こされると考えられている。ハト類では結膜炎、鼻炎、運動失調、羽根の震え、衰弱、突然死が起こる。鶏の場合、悪性リンパ腫を引き起こすマレック病と言われる。

投稿者: 池谷動物病院

中央病院 TEL:048-266-6661
池袋病院 TEL:03-5960-3411