病気・けがの検査について
診療機器紹介
小鳥用CT
平面で診るレントゲンと違い3D(立体)で、様々な方向から見ることができるため、今まで見つけることが出来なかった病気を発見することができます。
これにより、病気の原因を的確に探しだすことが可能になりました。
レントゲン検査機
小鳥さんの検査の中で最も使用される検査機器の1つです。デジタル処理によって詳細に見えるようになり、様々な病気を判別し、診断の手助けにしています。
正常な小鳥さん
レントゲン検査で卵が2個詰まっているのが分かります。
超音波検査機
超音波検査(エコー検査)は小鳥さんにストレスの少ない検査方法の1つです。お腹の中の病気を見つける時に行う検査です。
軟卵はレントゲンには映らないが、エコー検査であれば確認できます。
手術用拡大鏡(ルーペ)
小さな鳥さんの診察、治療、手術などで使用します。診察部位や術部を明るく拡大することで、細かな作業が可能となります。小鳥さんの診療には欠かせないものです。
生化検査(内臓の機能を検査します)
血液の血漿、または血清と言われる部分を用いて分析を行い、どのような病気がどの程度あるのかを検査します。
遠心分離機
この装置は、生化学検査のための血漿を分離したり、小鳥さんの貧血を調べたりすることができます。
聴診器
診療の中で最も活躍する機器の1つです。心臓の音、肺の音など小鳥さんから聞こえるかすかな音を拾います。
小鳥専用の入院施設
当院では、小鳥さんの治療のための入院施設を設けています。そして大切な小鳥さんが安心して過ごすことができるように、さまざまな取り組みを行っています。
例えば小鳥さんの寝泊まりする入院施設は、他の動物(犬やネコ)とは別のフロアにあるため、他の動物の姿に怯えてしまうことはありません。
また、小鳥さんにとっていつもと違う場所で寝泊まりするというのはストレスに。そのため当院では少しでも小鳥さんがリラックスできるよう、バロック音楽を入院施設でBGMとして流しています。
このBGMはリラックスするだけでなく、別フロアにいるワンちゃんや猫ちゃんの声をさらに聞こえづらくしています。
犬や猫とは異なり、預けることの少ない小鳥の飼い主さんからは、「入院中の食事は?」といった質問がよくあります。
当院では、猛禽類から草食類までバリエーション豊かな鳥さんの食事を準備しているため、特に飼い主さんに用意していただく必要はありません。
夜でも定期的に見回る(中央病院)などのケアも行っています。ご安心ください。
診察について
1.初めてご来院の際は、まずはカルテを作成します。
- 飼い主様のお名前
- 住所
- 電話番号
- ご職業(小鳥さんの病気に関わる場合があります。ご記入ください。)
- 小鳥さんの名前
- 小鳥さんの種類
- 小鳥さんの羽の色
- 小鳥さんの生年月日
その他の項目を看護師が、既往歴や同居鳥、同居動物などをお聞きします。
※なお、非常に具合が悪い場合、順番を変更して対応します。急患鳥である場合、看護師に申しつけてください。
2.問診
鳥さんの診察、治療に大切なものが問診です。
- どのような様子?
- いつから様子がおかしいのか?
- その他、様々な事をお聞きします。
病気の種類によっては、飼っている方のご家族関係や生活習慣が関係していることもあります。
プライベートな部分に踏み込んでお伺いすることもありますが、このような問診を行うことでしか、言葉を話せない鳥さんの病気の原因を知ることができないのです。
治療の一貫として、飼い主さんもご協力ください。
3.検査/治療
視診、聴診、触診、ソノウ検査、検便をはじめとして、小鳥さんの状態、様子、病状など様々な事を考慮してレントゲンや超音波検査、血液生化学検査、小鳥用CTなどの検査を行います。
他院と連携することなくスムーズに検査することができるのは、当院の特色です。
健康診断
小鳥さんの健康診断も重要になります。病気がなくても以下のような時に受けてください。
- 定期的な健康診断として
- ご自宅に小鳥さんを迎えたとき
- オスまたはメスが分からない時(オス・メスの違いは病気の観点からも重要になります。)
- 羽が抜けておとなしい時
- いつもと雰囲気が違うとき
- 小鳥さん特有の病気(PBFD、BFD、オウム病など)の検査
- 爪が長い時
- 小鳥さんの飼い方が分からない時