今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGはこの鳥なーに?です。今回の鳥さんは難しいですよね。まず見かけませんし、、、、。
答え
ミゾゴイ(コウノトリ目 サギ科)
学名:
Gorsachius goisagi
L49cm W87cm
夏鳥として九州以北に飛来。林の中に住みミミズや沢ガニを食べている。冬になると沖縄以南の東南アジアへ南下し越冬する。夜行性とされているため、英名も「Japanese Night Heron」と「日本の夜行性のサギ」なっている。しかし、昼間に観察されていることもあり完全に夜行性かは疑問も出ている。ミゾゴイは日本で繁殖をしている「
日本固有種」です。日本固有種とは日本以外では繁殖がほとんどない種類のことです。そのため、宅地開発が進み森林破壊が進むと
絶滅する恐れが強くなります。
日本での生息数については250~2000羽と推定されているが詳細は不明。まだまだ生態について分かっていないことも多い。
問題文の通り、ミゾゴイは環境省の
レッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類(EN)記載されている鳥です。
日米の渡り鳥条約
日中の渡り鳥条約 になっている鳥。
ちょっと一息
「レッドデータブック」は時々、TVや活字で見ることがあると思います。ではどのような意味、分類なのでしょうか?
レッドデータブックとは、
「日本の絶滅の恐れがある野生生物のリストを元に、それらの生息状況を取りまとめたデータブックのこと。」
カテゴリーは以下のように分類されている
「絶滅」(Extinct, EX)― 我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
「野生絶滅」(Extinct in the Wild, EW) ―飼育・栽培下でのみ存続している種
「絶滅危惧」(Threatened) =絶滅の恐れがある種
「絶滅危惧I類」(CR+EN) - 絶滅の危機に瀕している種
「絶滅危惧IA類」(Critically Endangered, CR)
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
「絶滅危惧IB類」(Endangered, EN
)←ミゾゴイはここに入ります
IA類ほどではないが、
近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
「絶滅危惧II類」(Vulnerable, VU)―絶滅の危険が増大している種
「準絶滅危惧」(Near Threatened, NT)
現時点では絶滅危険度は小さいが、
生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
「情報不足」(Data Deficient, DD)
評価するだけの情報が不足している種
[付属資料] 絶滅のおそれのある地域個体群
(Threatened Local Population, LP)
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの